再生材を使用した商品:
再生プラスチックの使用
海洋プラスチックごみ問題、気候変動問題等を契機として、プラスチックの資源循環を一層促進する重要性が高まっています。
プラスチックの多くは石油から作られます。石油の埋蔵量は、今のままのペースで使い続けると、あと50年程度でなくなってしまうといわれています。当社商品にはプラスチック製のものが多くありますが、再生プラスチックを使用することで、限りある石油資源をムダにしないよう努め、プラスチックの資源循環に貢献したいと考えています。
さらに、気候変動問題の観点でいえば、プラスチックを使用する商品は、最終的に焼却処分されてCO2を排出します。しかし、プラスチックには加工のしやすさ、軽さなど、さまざまな有用な特性があり、商品の材料として欠かせません。そうであれば、プラスチック材料は大切に、何度も、長く使うことが、地球温暖化防止に貢献する大きな鍵になります。再生プラスチックを利用することは、新たなプラスチックの使用量を削減し、石油資源から出る新たな(地表にはなかった)CO2を減らせる身近な工夫といえます。
また、最近では特に、海洋中のプラスチックごみの生態系に与える影響がクローズアップされており、対策が急がれています。その一つとして、漁業におけるプラスチック資源循環の取り組みが進められています。
プラスチックリサイクルの流れ
当社商品に使用する再生プラスチック(リサイクル)の流れは、概ねこの図のようになっています。まず、他業界のプラスチック材料やプラスチック使用商品の製造工程において発生した規格外品や端材等の素材(プレコンシューマ材料)、または、使用済み商品の回収素材(ポストコンシューマ材料)を、リサイクル業者が回収します。それを、使いやすくペレット(粒)状に加工します。当社はそのリサイクル材料を調達し、加工して商品化します。このようにして、再生プラスチックを利用した商品ができあがります。
再生プラスチックを使用した文具の発売
当社は、1997年に軸やケースに再生プラスチックを使用したボールペンとシャープ芯を発売。翌年には修正テープ、蛍光マーカー、消しゴム、シャープペン、スティックのりなどにラインナップを広げました。
また、漁業系プラスチックを再生利用した商品として、使い終わった漁網をリサイクルした再生ナイロンをケースの一部に使用したテープのり「ピットエアー漁網リサイクル」を2024年に発売しました。
これからも修正テープ、テープのり、スティックのりをはじめとするプラスチック商品において、再生プラスチックの使用に継続的に取り組んでいきます。
再生プラスチックを使用している商品
ボールペン | |
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蛍光マーカー | |
油性マーカー | |
シャープ芯 | |
消しゴム | |
修正テープ | |
テープのり | |
液体のり | |
スティックのり |