環境への取り組み

トンボの住める街にしよう

軽やかに大空を舞うトンボは美しい自然のシンボルです。 いつまでも、トンボが元気に飛び交うような、
澄んだ青空と清らかな水に恵まれた環境を願いつつ、
私たちトンボ鉛筆は、人と地球に優しい文具づくりに励んでいます。

トンボ鉛筆の環境ヒストリー

  • 1972年 「トンボの住める街」をメッセージとした環境保全賛助活動
  • 1992年 鉛筆で初のエコマーク商品 リサイクル鉛筆「木物語」発売
  • 1997年 再生プラスチックを使用した文具シリーズ「エコネット」発売
  • 2003年 環境方針策定
  • 2008年 国際的森林認証の「PEFC-CoC認証」取得
  • 2012年 当社初の森林認証鉛筆「F木物語」発売(2017年「S木物語」にリニューアル)
  • 2017年 エコマークアワード2017優秀賞受賞
  • 2023年 自主環境ラベル「グリーントンボ」制定・運用開始
  • 2024年 当社初のバイオマスマーク認定商品、消しゴム「モノナチュラル」発売

環境方針

トンボ鉛筆は、地球環境と事業活動の調和を目指し、
文具の開発・生産・販売を通じて、社会に貢献し、
人と自然に優しい会社であり続けます。

  • 環境に配慮した安全な製品を
    開発・生産し、販売を通して
    環境への意識を広めます。

  • 製品・業務のあらゆるムダを
    省き、資源・エネルギーを
    大切に使います。

  • 社内外での連携により、
    環境の改善および
    汚染の予防に努めます。

トンボ鉛筆の重要環境課題

当社では、地球環境と企業活動の調和を旨に、社会や企業の持続可能な発展に向けて、重要な環境課題を以下の4つに特定しました。

資源循環

高度成長期の大量生産・大量消費・大量廃棄型の社会から脱却し、天然資源の消費を抑制して環境への負荷をできる限り低減する「循環型社会」(サーキュラーエコノミー)を形成することが社会的な課題となっています。特にプラスチックについては、石油資源の枯渇や海洋プラスチックごみ問題などを契機として資源循環の重要性が高まっています。
一方、プラスチックは、現代の文具製品の性能・品質を支えるのになくてはならない素材です。当社としては、長期的視点としてプラスチックに代わり得る素材の可能性も探索しつつ、資源循環に資する省資源化、リサイクルの推進、廃棄物の削減に努めます。

  • 製品のバージンプラスチック使用削減
  • パッケージのプラスチック使用削減
  • パッケージのリサイクルのための情報表示
  • 事業活動における廃棄物の削減

再生プラスチック使用製品

当社のプラスチック使用製品*のうち40%**が、グリーン購入法適合の製品(再生プラスチックを消耗部分除くプラスチック質量の40%以上使用)です。

*プラスチック使用製品:消耗部分を除いた製品質量の50%以上がプラスチックである製品
**当社「2024/2025総合カタログ」掲載のグリーン購入法対象品目における製品数の比率

再生プラスチックの使用について詳しく見る

つめ替え可能な製品

当社の修正テープ、テープのり製品のうち、52%*が、カートリッジ交換可能なつめ替え式製品です。

*当社「2024/2025総合カタログ」掲載の製品数の比率

つめ替え可能・補充可能な商品について詳しく見る

木の端材を使用した製品

鉛筆はプラスチックをほとんど使用していない製品ですが、資源のリサイクルや廃棄物削減に配慮し、軸に端材を使用したリサイクル鉛筆「木物語」を販売しています。1992年に鉛筆としては初のエコマークを取得し、当社の環境配慮製品の先駆けとなりました。こうした消費者に身近な製品を通して、環境意識の啓発にもつながることを願っています。

木の端材を使用した商品について詳しく見る

「グリーントンボ」の運用

2023年に当社独自の環境ラベル“グリーントンボ”を制定しました。
“グリーントンボ”は、再生プラスチックの使用をはじめとした当社の「グリーントンボ基準」をクリアした製品に、主な環境配慮事項の説明と共に表示される、ISO14021に準拠したタイプⅡ環境ラベルです。

グリーントンボについて詳しく見る

パッケージの簡素化、非プラスチック化

当社修正テープ、テープのりの個包装は、プラスチック製のブリスター包装が標準的でしたが、一部製品から紙箱の採用を始めています。

パッケージのリサイクルのための情報表示

日本国内向け製品の容器包装には、資源有効利用促進法に従った識別マーク(紙マーク、プラマーク)を表示しています。
海外向け製品のパッケージについては、各国の法令や制度に応じて、適切な表示を進めています。

グリーン購入ネットワークへの参加

当社は、グリーン購入の取り組みを促進するために設立された、企業・行政・消費者団体が参加するネットワーク組織「グリーン購入ネットワーク(GPN)」の、1996年以来の会員です。

気候変動

地球温暖化による気候変動が、異常気象や海面上昇など様々な影響を引き起こしています。これに対し、CO2をはじめとする温室効果ガスの排出削減を継続的に進めて脱炭素社会を目指す、国際的な取り組みがされています。
当社においても、事業活動に伴う温室効果ガス排出量の把握、エネルギーの効率的な利用に努め、温室効果ガス排出量の削減を目指します。

  • 目標値:CO2排出量*を2030年までに20%削減*GHG排出量のCO2換算値、売上高原単位/対象範囲:当社の国内海外全拠点。Scope1,2/基準年:2018年

エネルギー効率的使用

CO2排出量削減のため、全事業所においてエネルギーの効率的使用に努めています。

生物多様性

生物多様性が人類の生存基盤のみならず文化の多様性を支えていると考えられており、豊かな生物多様性を保全することが、国際社会の重要な課題となっています。
当社では、主力製品のひとつである鉛筆の軸材として木材を使用しています。木材は化石資源由来のプラスチック等と比べて再生可能な資源とされていますが、その「再生」を可能にしている森林の保全への配慮、啓発に努めます。

  • 合法性が確認された木材の使用

森林認証製品の開発・販売

森林認証制度は、第三者機関により、木材が持続可能に管理された森林に由来するものであることを証明する仕組みです。この認証を受けた製品を消費者に選択購入していただくことが、持続可能な森林が支持され、増えていくことにつながります。
当社は、2008年に森林認証(認証材の加工・流通過程の管理に関するCoC認証)を取得し、2012年から森林認証製品を販売しています。
例えば、国際的森林認証制度のひとつであるPEFCの認証を受けた学童向け鉛筆「ハローネイチャー」シリーズのパッケージに、認証ラベルを表示しています。

森林認証製品について詳しく見る

環境汚染

環境汚染は生物多様性など自然資本へのリスクであると同時に、人の健康、ウェルビーイングへのリスクでもあるため、汚染への対応は「人の命と環境を守る基盤的取組」といわれています。また、製品に含まれる化学物質による人や環境への悪影響を抑えるため、製品含有化学物質の把握・管理や情報伝達を求める動きが国際的に広がってきています。
当社では、各事業所や当社製品に適用される環境法規制、化学物質規制等に適切に対応し、これを遵守していきます。

  • 事業所の環境法規制遵守
  • 製品の化学物質法規制遵守

製品の含有化学物質に関する取り組み <フタル酸系可塑剤不使用>

消しゴム『モノ』を、グローバルなマーケットで販売するに際して、「欧州RoHS指令」(電気・電子機器における特定有害物質の使用制限)においてフタル酸エステル系可塑剤が制限対象物質に追加され規制強化された流れを重んじ、非フタル酸系の代替可塑剤の研究を開始しました。そして、2018年春から「フタル酸系可塑剤不使用」の製品を出荷しています。

トンボの環境配慮商品をお知らせする環境ラベル

トンボ鉛筆独自の環境ラベル

  • グリーントンボ基準をクリアした商品です。
    “グリーントンボ”はISO14021規格に準拠したタイプⅡ環境ラベルです。

    Green Tombowについて詳しく見る

第三者基準による環境ラベル

  • (公財)日本環境協会によるエコマークに認定された商品です。エコマークはISO14024規格によるタイプⅠ環境ラベルであり、生産から廃棄にわたるライフサイクル全体を通して環境への負荷が少なく、環境の保全に役立つと認められた商品につけられます。

  • グリーン購入法(国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律)に対応している商品です。(環境物品等の調達の推進に関する基本方針による)

  • グリーン購入ネットワーク(GPN)が運営する『エコ商品ねっと(GPNデータベース)』に当社の判断で選んで掲載している商品です。同サイトは、GPN購入ガイドライン対応商品やグリーン購入法適合商品、多様な分野の製品やサービスの環境情報を掲載し、商品選択の際に比較可能な環境データを提供するものです。 (※同サイトの掲載商品はGPNが推奨するものではありません)

  • 国際的な森林認証のひとつであるPEFCの認証商品です。
    当社商品上のPEFCロゴは、その商品の木材が持続可能に管理された森林からの原材料を使用していることを保証しています。

  • 一般社団法人日本有機資源協会による「バイオマスマーク」に認定された商品です。バイオマスマークは生物由来の資源(バイオマス)を活用している商品につけられます。商品に表示されるマーク中には、「バイオマス度」(商品の乾燥重量に対して使用したバイオマスの乾燥重量の割合)を示す数字が付されます。

補足事項・要件

対象範囲:

特に記載のないものは、当社グループの国内外全拠点を対象としています。

対象期間:

特に記載のないものは、2024年11月末時点の情報です。