えんぴつ工場
えんぴつは芯(しん)をつくる工程と
軸(じく)を加工する木工工程が合わさってできるんだ。
さぁ、完成までの道のりを見てみよう!
えんぴつの製造工程
下にスクロールして進んでいこう!
えんぴつの材料には芯(しん)の部分に使われる「黒鉛(こくえん)」と「粘土(ねんど)」。木の部分には「インセンスシダー」というヒノキの一種などが使われているんだ。えんぴつの元となる材料は、すべて自然からの贈り物なんだね。
芯(しん)の道のり
① 黒鉛(こくえん)と
粘土(ねんど)をまぜる
芯(しん)の部分には、主に中国から輸入される黒鉛(こくえん)と、ヨーロッパから輸入される粘土(ねんど)が使われていて、それらに水を加えてまぜあわせることから芯(しん)づくりははじまります。HBやBなどといったえんぴつの濃さは、黒鉛(こくえん)と粘土(ねんど)の割合で決まります。
② まぜた材料をのばして
押し出す
まぜあわせたら、乾燥させてパラパラになった粒をローラーでうすくのばします。そのあと、芯(しん)の太さと同じ大きさの穴(あな)からおしだし、長さをそろえながら1本1本切りはなします。
③ 熱で焼き上げる
やわらかな芯(しん)を乾燥させ、1000℃以上の熱で焼き上げます。そのあと、油の中にどっぷりつけて油をしみ込ませ、なめらかに書けるようにします。
色えんぴつの場合は?
色えんぴつの芯(しん)は、色の元となる顔料やワックスなどできているんだ。色えんぴつは焼かずに乾燥させて固めてつくるからやわらかいんだよ。
軸(じく)の道のり
① 木を板の形に加工
軸(じく)になる木は海外工場で板の形に加工されて輸入されるよ。
この四角い板を「スラット」と呼んでいます。
② スラットにミゾをほる
スラットに芯(しん)が入るよう細いミゾを9本ほります。1枚のスラットから9本のえんぴつをつくることができます。
③ ミゾに接着剤
(せっちゃくざい)をつける
スラットに接着剤(せっちゃくざい)をつけます。
④ 芯(しん)を 2枚の板ではさんで合体
ほったミゾに、いよいよ芯(しん)がのりづけされます。さらに、もう一枚のスラットを重ねて芯(しん)をサンドイッチのようにはさみます。
⑤ カッターでけずる
えんぴつのカタチにカッターでけずって、1本1本を切りはなしていきます。
⑥ 塗料(とりょう)を塗(ぬ)る
木肌(きはだ)のままだったえんぴつに塗料(とりょう)を何度も塗(ぬ)り重ねます。ふつうは6〜7回ですが、多いものでは10回以上にも塗(ぬ)り重ねます。
⑦ スタンプを押して箱につめる
「トンボ鉛筆」などのマークや文字を1本1本スタンプしていきます。両はじをけずって長さをそろえ、最後にキズやよごれなどがないかていねいに検査をして、箱につめて完成!
- もんだい
-
えんぴつの芯(しん)は
何と粘土(ねんど)を
まぜてつくられる?
- インク
-
黒鉛
(こくえん) - 絵の具の黒
答えは「えんぴつができるまで」の
中に書かれているよ。
もういちどよーく読んでみよう!
もんだいにもどる >