ボールペンの歴史
ボールペン誕生のきっかけは
発明者の職業に関係あり?
最初のボールペンは、1884年にアメリカで発明されました。しかし、当時のものはインクもれがひどく、一般的に普及することはありませんでした。現在のボールペンの原理を発明したのはハンガリー人のラディスラオ・ピロさん。1943年のことでした。
ラディスラオ・ピロさんの仕事は、新聞記事の文字をチェックする校正係。そこから、新聞の印刷用のインクは、にじみにくく、乾(かわ)きやすいことに着目し、筆記具への転用を考えました。そこで当時不完全であったボールペンに、ねん度の高いインクを入れて先端(せんたん)のボールの回転でインクを引き出す方式を考え出したのです。
日本では、戦後来日したアメリカ人が使っていたことにより広まったといわれています。
1947年にアメリカからボールペンのキャンペーン団(だん)が世界一周の途(と)中に日本にも立ち寄り、ボールペンを飛行機で空中からばらまいたことも話題となりました。
その便利さ、目新しさから、しばらくはブームとなったものの、粗悪(そあく)な部品やインクによる欠陥(けっかん)が多く見られるようになり、人気は長く続きませんでした。
しかし、1949年に国内メーカーからえんぴつ型のボールペンが発売されたことをきっかけにブームが再燃。その後も国内メーカーの技術力は目覚ましく向上し、軽快な書き味が特長の水性ボールペンや、油性のにじみにくさと水性のなめらかさを併せ持ったゲルボールペンなど、新しいタイプのボールペンを次々と生み出していきました。
アメリカで誕生したボールペンですが、今では高品質で新しいタイプのものが次々と日本で開発され、日本はボールペンをはじめ筆記具のトップランナーになっています。
- もんだい
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ボールペンの発明者は何を
チェック(校正)する仕事をしていた?
- 新聞
- 地図
- 写真
上の文章をみてみると、
正解が書かれているよ!
もういちど、よーく読んでみよう!
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