レッスン1(塗り絵)

Lesson.1

大人の塗り絵をより美しく。着色とグラデーションのテクニック

カラーバリエーションが豊富なIROJITENを楽しむのにぴったりなのが、大人気の大人向けの塗り絵。繊細な絵柄をより美しく、そして大人っぽく彩るために大切なポイントが、色の重ね方とグラデーション。イラストレーターの桑原紗織さんは、着色前に基調となる色を決めておくこと、合間に差し色を挟むことで、全体の雰囲気を統一させています。簡単だからこそ奥が深い、大人の塗り絵を楽しんでいきましょう。

Pick up Colors

  • EX-6 アネモネ
    ANEMONE PINK
  • EX-9 烏賊の墨色
    (いかのすみいろ)
    SEPIA
  • LG-1 子鹿色 (こじかいろ)
    FAWN

鮮やかなEX-6は差し色に、優しい黒系色のEX-9はリースの影に。LG-1は肌色とも違う、色辞典ならではの繊細な色味。柔らかな動物の毛並みを描くときに欠かせない1本です。

Point 1 基調となる色を決めておく

塗り絵を始める前に、どのような雰囲気にしたいかを考え、基調となる色を決めて花を塗ると統一感の取れた構成になります。同系色にまとめつつ、ところどころに好きな色を差し色として使うと、華やかな雰囲気が強まります。

Point 2 濃い色から塗りイメージを固める

「絵の中で暗くなる部分をイメージすることが大切」と考える桑原さんはリースの影部分など、濃い色から先に塗っています。このとき、輪郭側から内側へ向かって鉛筆を動かしていくとはみ出ません。

Point 3 グラデーションは暗から明へ

花の中心から花びらにかけて、小鳥の羽などの同系色グラデーションは、まず暗い色を塗ってから明るい色を重ねます。やや色づいた葉など、2色以上の色を同じエリアに使いたいときも濃い色が先。

Point 4 塗るときの筆圧は一定に保つこと

塗っているときに手や指の力が一定でないと色ムラが発生してしまいます。同じ筆圧で、隙間を空けないことを念頭に置いて塗りましょう。広い面を塗るときは、鉛筆は寝かせておきます。

塗り方の基本的なテクニックを押さえれば発色もより綺麗に

全体を暖色系でまとめれば春らしく

線画ダウンロード(PDF)

※PDFを印刷して塗り絵をお楽しみください。

イラストレーター 桑原紗織

1987年福島県生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。
HB Galleryスタッフとして働きながら、イラストレーターとして活動中。