下の写真のように色鉛筆と紙との角度を変えることで、細部も広い面積も 描きやすくなり、 きれいに仕上げることができます。どの持ち方の場合も小指側の側面をしっかり机の上(の紙)に付けましょう。
ふだん字を書くときのような、いちばん慣れた持ち方。いつもより少し力を抜いてリラックスして持ちましょう。楷書で漢字を書くのではなくアルファベットの筆記体を書く感覚です。
尖った芯先を使う持ち方です。小さな部分や細い線、形のヘリをきれいに作るときなどにこのように色鉛筆を立てて持ちましょう。
紙と色鉛筆の角度をなるべく小さくして、芯の側面を使ってぬるための持ち方です。ぬり跡がつきにくくなりますから、どうしてもぬり跡が残ってしまうときや、広い面積を均一にぬりたいときは、ぜひこの持ち方でぬってみましょう。
力を入れて強くぬると疲れますし、ぬり跡が必ず残ります。ぬり跡をなくすために更に力を込めてぬるという悪循環に陥らないためにも、微妙な色合いを重ねぬりで作っていくためにも、まず力を抜いて均一な濃さになるようにしましょう。
手の小指側の側面を机の上(の紙)にしっかりと押し付け、色鉛筆を持つ3本の指が軽く動くようにします。小指側の側面が浮いていると、指先から芯先に力が入ります。
1. ひとぬりのぬり幅を大きくしないようにします。ぬり幅が大きいとぬり跡が残り、均ーにきれいにぬれません。
2. いろいろな方向にぬりましょう。その際、手の位置を変えるのではなく紙を動かすと楽です。
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丸くぬってみよう
中心あたりから軽くぬり始めて、だんだん周囲にぬり広げるようにしましょう。
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四角くぬってみよう
ぬりおわりが四角形になればよいので、やはり中心あたりから軽くぬりましょう。
★ぬり跡が残ってしまう場合は色鉛筆を寝かせてぬりましょう。
水彩画では水を加減することで簡単にできますが、色鉛筆ではどうでしょうか? 均一なうすぬりができること、これが基本になります。力を入れて濃くしていくのではありません。手加減はいつも同じです。うすぬりを繰り返して濃くしていきます。グラデーションを作るときにも重要なことです。