夏と冬で見た目が変わる!
オジロジカ

オジロジカ イラスト White Tailed Deer
オジロジカ イメージ画像

基本情報

オジロジカ Odocoileus virginianus
分 類 哺乳綱・偶蹄目・シカ科
大きさ 85~183cm、尾の長さは10~37cm
重さ(体重) メスの体重は35〜50kg、
オスの体重は68〜136kg、稀に230kg
分 布 カナダ南部から、南米北部にかけて広く分布
寿 命 19~23年
レッドリスト
カテゴリー
低懸念(LC)

オジロジカの分布図

分布図イメージ

カナダ南部から、南米北部にかけて広く分布

ハローネイチャーのどうぶつたちの
レッドリストカテゴリー

  • DD データ不足 DATA DEFICIENT

  • LC 低懸念 LEAST CONCERN

    ハンドウイルカのイラスト

    ハンドウイルカ

    タテゴトアザラシのイラスト

    タテゴト
    アザラシ

    オジロジカのイラスト

    オジロジカ

  • NT 準絶滅危惧 NEAR THREATENED

    コウテイペンギンのイラスト

    コウテイペンギン

  • VU 危急 VULNERABLE

    コアラのイラスト

    コアラ

    チーターのイラスト

    チーター

    ライオンのイラスト

    ライオン

    ホッキョクグマのイラスト

    ホッキョク
    グマ

  • EN 危機 ENDANGERED

    レッサーパンダのイラスト

    レッサーパンダ

    ラッコのイラスト

    ラッコ

    アフリカゾウのイラスト

    アフリカゾウ

  • CR 深刻な危機 CRITICALLY ENDANGERED

  • EW 野生絶滅 EXTINCT IN THE WILD

  • EX 絶滅 EXTINCT

IUCNレッドリスト(2022年時点)

レッドリストは、絶滅のおそれのある生物種リストです。
IUCN(国際自然保護連合)は、地球規模での生息状況等をもとに独自の基準で評価しています。

オジロジカの
とくちょう

01 体のとくちょう・習性・性格のはなし

夏と冬で見た目が変わる
オジロジカ

オジロジカは、夏には赤茶色の毛をしていますが、冬には灰色の毛に生え変わります。名前の通り、尻尾の裏側とおしりの部分には白い毛が生えています。オジロジカのオスには、毎年生え変わる立派な角がありますが、メスにはありません。このオスの角は、ベルベットと呼ばれる皮膚に包まれて春の終わりに伸び始めます。夏にはこのベルベットが剥がれ、角は完成します。そして、秋の繁殖期のオス同士の力くらべにつかわれます。繁殖期が終わる冬には角は取れてしまいます。
オジロジカは草食動物ですが、植物が少ない冬や、角の成長に必要なカルシウムなどの栄養が足りないときには、小動物や動物の骨を食べることもあります。オジロジカはとても怖がりな動物で、天敵の肉食動物などのにおいを感じると、すぐに逃げてしまいます。

オジロジカのイメージ

02 誕生・子育て、家族のはなし

お母さんといっしょに
スクスク育つ
オジロジカの子どもたち

オジロジカの子どもは、5~6月に1~3頭生まれます。妊娠期間は約6か月半、産まれてすぐに歩くことができます。オジロジカの子どもには白い斑点模様がありますが、これは木もれびが作る模様に似ていて、敵に見つからないための保護色として働きます。オジロジカのお母さんは、子どもを高い草むらのなかで伏せさせ、食べ物を探しに行きます。お母さんは一日に数回、授乳のために戻ってきますが、それまで子どもは草むらのなかでじっとしています。子どもは生後4週間を過ぎると、お母さんの食事についていくようになります。8~10週間で乳離れをし、オスの子どもは1年程度、メスの子どもは2年程度でひとり立ちします。

オジロジカのイメージ

みんな知ってる?
どうぶつマメ知識

オジロジカのイメージ

オジロジカの名前の由来にもなった尻尾の下側の白い毛ですが、オジロジカは危険を感じて逃げる時に、尻尾を立ててその白い毛を広げるのでとても目立ちます。わざわざ白くて目立つおしりの毛を見せてしまうのは、毛が捕食者にとって目印となってしまい、むしろ危ないように思えます。しかし、緊張で尻の白い毛が逆立つこの行動は、子どもや周りの仲間に「敵がいる」ことを伝えることになります。実際、危険を感じて尻尾を立てる行動は、子どものいるメスのシカや、群れを作っているシカではよく見られる一方、一匹でいるシカではあまり見られないといわれます。

文・監修

今泉忠明いまいずみ ただあき

1944年動物学者の今泉吉典(よしのり)の二男として、東京都杉並区阿佐ヶ谷に生まれる。
父親、そしてその手伝いをする兄の影響を受けながら動物三昧の子供時代を過ごす。水生生物に興味を抱き、東京水産大学(現・東京海洋大学)に進学。卒業後、国立科学博物館所属の動物学者として働く父親の誘いを受け、特別研究生として哺乳類の生態調査に参加し、哺乳類の生態学、分類学を学ぶ。その後、文部省(現・文部科学省)の国際生物学事業計画(IBP)調査、日本列島総合調査、環境省のイリオモテヤマネコ生態調査などに参加。上野動物園動物解説員、(社)富士市自然動物園協会研究員、伊豆高原ねこの博物館館長、日本動物科学研究所所長などを歴任。主な著書に「誰も知らない動物の見方~動物行動学入門」(ナツメ社)、「巣の大研究」(PHP研究所)、「小さき生物たちの大いなる新技術」(ベスト新書)、「ボクの先生は動物たち」(ハッピーオウル社)、「動物たちのウンコロジー」(明治書院)、監修書に「世界の危険生物」(学研教育出版)、「なぜ?の図鑑」(学研教育出版)、「ざんねんないきもの事典」(高橋書店)ほか多数がある。70歳代半ばを過ぎた今も自然の中に積極的に出かけ、そこに棲む動物たちの現地調査を行っている。これまで自然と動物との関わりの中で得た貴重な体験を基に、子どもたちのためのフィールドワークをはじめとした体験型イベントを主催する「けもの塾」を2020年に設立。現在、日本各地にてフィールドワークや講演会を精力的に行っている。

ハローネイチャーのどうぶつたちの
大きさ比べ

大きさ比べの図
Hello Natureのオジロジカラインナップ

2007-2022

2007年-2022年に販売していました。

・鉛筆(B/2B)
・色鉛筆(12色/24色)

商品イメージ

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