ゆうゆうと泳げる大きな足
ホッキョクグマ

ホッキョクグマ イラスト Polar Bears
ホッキョクグマ イメージ画像

基本情報

ホッキョクグマ Loxodonta Africana
分 類 哺乳綱・食肉目・クマ科
大きさ メスは180~250cm
オスは220~300cm
重さ(体重) メスは150~300kg
オスは350〜800kg
分 布 北極と、その周りの北アメリカ大陸北部や、
ユーラシア大陸北部に生息
寿 命 野生では25~30年、飼育下では33年
レッドリスト
カテゴリー
危急(VU)

ホッキョクグマの分布図

分布図イメージ

北極と、その周りの北アメリカ大陸北部や、
ユーラシア大陸北部に生息

ハローネイチャーのどうぶつたちの
レッドリストカテゴリー

  • DD データ不足 DATA DEFICIENT

  • LC 低懸念 LEAST CONCERN

    ハンドウイルカのイラスト

    ハンドウイルカ

    タテゴトアザラシのイラスト

    タテゴト
    アザラシ

    オジロジカのイラスト

    オジロジカ

  • NT 準絶滅危惧 NEAR THREATENED

    コウテイペンギンのイラスト

    コウテイペンギン

  • VU 危急 VULNERABLE

    コアラのイラスト

    コアラ

    チーターのイラスト

    チーター

    ライオンのイラスト

    ライオン

    ホッキョクグマのイラスト

    ホッキョク
    グマ

  • EN 危機 ENDANGERED

    レッサーパンダのイラスト

    レッサーパンダ

    ラッコのイラスト

    ラッコ

    アフリカゾウのイラスト

    アフリカゾウ

  • CR 深刻な危機 CRITICALLY ENDANGERED

  • EW 野生絶滅 EXTINCT IN THE WILD

  • EX 絶滅 EXTINCT

IUCNレッドリスト(2022年時点)

レッドリストは、絶滅のおそれのある生物種リストです。
IUCN(国際自然保護連合)は、地球規模での生息状況等をもとに独自の基準で評価しています。

ホッキョクグマの
とくちょう

01 体のとくちょう・習性・性格のはなし

ゆうゆうと泳げる大きな足
ホッキョクグマ

海に浮かぶ氷の上や、凍った大陸の海岸に生息するホッキョクグマは、泳ぐのがとても得意です。他のクマよりも大きな足は、水をかくのにとても便利で、首が長く、頭や耳が小さいそのすらっとした体のかたちは、水の中を進む時の抵抗を減らします。ホッキョクグマの足の裏の毛は長く、雪や氷の上を歩く時のすべり止めや、足の裏が冷えないための防寒具のような働きをしています。ホッキョクグマの生活する北極圏はとても寒く、植物はほとんど生えません。森林に暮らす他のクマよりも肉食性が強く、動物、とくにアザラシを主食としています。

ホッキョクグマのイメージ

02 誕生・子育て、家族のはなし

2歳半からはじまる大冒険
ホッキョクグマの親離れ

ホッキョクグマの子どもは11~1月にお母さんが雪を掘って作った巣穴で生まれます。お母さんは2頭前後の子どもを産み、春が来るまで何も食べず、冬眠しながら母乳で子どもたちを育てます。生まれたばかりの子どもたちは、体重は約600gと小さく、目も開いていません。巣の中で母乳を飲んで育ち、お母さんを追いかけて巣穴から出てくる春には、その体重は10kg以上にもなっています。子どもたちは2歳過ぎまで、お母さんを見ながら狩りの仕方を学びます。2歳半になると、お母さんから離れて冒険するようになり、自分で狩りをすることもあります。この頃、子どもたちは乳離れをし、じきに独り立ちをします。

ホッキョクグマのイメージ

みんな知ってる?
どうぶつマメ知識

ホッキョクグマのイメージ

ホッキョクグマは、最も北に住んでいるクマであると同時に、最も大きなクマでもあります。実は、ホッキョクグマが寒い場所に住んでいることと、体が大きいことには関係があります。哺乳類などの体温を一定に保てる動物(恒温動物)では、寒い地域の動物であるほど、体が大きくなる傾向があるのです。さらに、恒温動物では寒い地域の動物ほど、耳や尻尾など、体から飛び出た部分が小さい、という傾向もあります。寒い地域の動物ほど、体の体積に対する表面積が小さいために体から熱が逃げにくいものが生き残り、こうした傾向が生まれるのです。

文・監修

今泉忠明いまいずみ ただあき

1944年動物学者の今泉吉典(よしのり)の二男として、東京都杉並区阿佐ヶ谷に生まれる。
父親、そしてその手伝いをする兄の影響を受けながら動物三昧の子供時代を過ごす。水生生物に興味を抱き、東京水産大学(現・東京海洋大学)に進学。卒業後、国立科学博物館所属の動物学者として働く父親の誘いを受け、特別研究生として哺乳類の生態調査に参加し、哺乳類の生態学、分類学を学ぶ。その後、文部省(現・文部科学省)の国際生物学事業計画(IBP)調査、日本列島総合調査、環境省のイリオモテヤマネコ生態調査などに参加。上野動物園動物解説員、(社)富士市自然動物園協会研究員、伊豆高原ねこの博物館館長、日本動物科学研究所所長などを歴任。主な著書に「誰も知らない動物の見方~動物行動学入門」(ナツメ社)、「巣の大研究」(PHP研究所)、「小さき生物たちの大いなる新技術」(ベスト新書)、「ボクの先生は動物たち」(ハッピーオウル社)、「動物たちのウンコロジー」(明治書院)、監修書に「世界の危険生物」(学研教育出版)、「なぜ?の図鑑」(学研教育出版)、「ざんねんないきもの事典」(高橋書店)ほか多数がある。70歳代半ばを過ぎた今も自然の中に積極的に出かけ、そこに棲む動物たちの現地調査を行っている。これまで自然と動物との関わりの中で得た貴重な体験を基に、子どもたちのためのフィールドワークをはじめとした体験型イベントを主催する「けもの塾」を2020年に設立。現在、日本各地にてフィールドワークや講演会を精力的に行っている。

ハローネイチャーのどうぶつたちの
大きさ比べ

大きさ比べの図
Hello Natureのホッキョクグマラインナップ

2002-2009

2002年-2009年に販売していました。

・鉛筆(HB/B/2B)
・色鉛筆(12色/24色)

商品イメージ

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