百獣の王は群れで暮らす
ライオン

Lion イラスト Lion
ライオン イメージ画像

基本情報

ライオン Panthera leo
分 類 哺乳綱・食肉目・ネコ科
大きさ メスは160~184cm、
尾長72~90cm
オスは184~208cm、
尾長83~94cm
重さ(体重) メスは118~144kg
オスは187~225 kg
分 布 サハラ以南のアフリカのサバンナと、アジアではインド南西部のギル森林保護区のみに生息。かつては西アジアからヨーロッパ南部、アフリカにかけて広く分布。
寿 命 通常12~17年。
野生で少なくとも19年、飼育下で28年の記録もあります。
レッドリスト
カテゴリー
危急(VU)

ライオンの分布図

分布図イメージ

サハラ以南のアフリカのサバンナと、
アジアではインド南西部のギル森林保護区のみに生息。

ハローネイチャーのどうぶつたちの
レッドリストカテゴリー

  • DD データ不足 DATA DEFICIENT

  • LC 低懸念 LEAST CONCERN

    ハンドウイルカのイラスト

    ハンドウイルカ

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    タテゴト
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    オジロジカ

  • NT 準絶滅危惧 NEAR THREATENED

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    コウテイペンギン

  • VU 危急 VULNERABLE

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    コアラ

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    チーター

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    ライオン

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    ホッキョク
    グマ

  • EN 危機 ENDANGERED

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    レッサーパンダ

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    ラッコ

    アフリカゾウのイラスト

    アフリカゾウ

  • CR 深刻な危機 CRITICALLY ENDANGERED

  • EW 野生絶滅 EXTINCT IN THE WILD

  • EX 絶滅 EXTINCT

IUCNレッドリスト(2022年時点)

レッドリストは、絶滅のおそれのある生物種リストです。
IUCN(国際自然保護連合)は、地球規模での生息状況等をもとに独自の基準で評価しています。

ライオンの
とくちょう

01 体のとくちょう・習性・性格のはなし

百獣の王は群れで暮らす
ライオン

ライオンは世界で2番目に大きなネコ科動物です。オスの顔周りには、黒や金色をした長いたてがみが生えています。ライオンの群れは、血のつながりのある数頭の大人のメスを基本として、さらに大人のオス1~2頭、そしてその子どもたちで構成されます。このオスは、群れのメスと血縁関係は無く、群れに属さない別のオスに負けると、群れを追い出されてしまいます。代わりに勝ったオスが群れに属するようになりますが、たいてい数か月から数年間で、また群れを去ることになります。群れの中では、狩りは主にメスたちが協力して行いますが、アフリカスイギュウなどの大型動物を襲う時などには、オスも手伝うことがあります。しかし、オスの主な役割は、群れを他のオスから守ることです。

ライオンのイメージ

02 誕生・子育て、家族のはなし

旅に出るオスと、群れに残るメス
子ライオンの成長

ライオンのお母さんは、群れから離れた場所で1~6頭子どもを産みます。赤ちゃんが生後4~6週間になり、目が開き歩けるようになったら、お母さんは子どもを連れて群れに戻ります。ライオンでは一つの群れの中で、同時に複数のメスが母親になる事が多いです。さらに、群れの他のメスたちは、自分の子どもではない子ライオンの世話もおこない、群れの子どもたちは平等に育ちます。子どもは、生後7か月前後で乳離れをしますが、お母さんたちは子どもが2歳になるまで世話を続けます。その後、メスの子どもは群れに残りますが、オスの子どもは群れを離れ、一頭で、または兄弟と共に旅します。この群れから離れたオスたちは、別の群れのオスに勝負を挑み、勝利することで、また群れに加わることができるのです。

ライオンのイメージ

みんな知ってる?
どうぶつマメ知識

ライオンのイメージ

ライオンのオスにはたてがみが生えていますが、これは何のためにあるのでしょうか? たてがみは、オスの健康状態や、強さを示す目印です。たてがみが立派で、暗い色をしているほど、メスにとっては魅力的となり、他のオスにとっては戦いを挑むべきではない相手に見えるという説があります。この説によれば、たてがみが立派なオスほど、子孫を残しやすくなるため、ライオンのオスのたてがみは、より立派になる方向に進化してきたと考えられています。
オスはテリトリーの防御に力を注ぎ、省エネルギーに努めているから狩りには参加しないのがふつうです。たてがみには狩りの際に目立ち、獲物に気づかれやすくなるという欠点もあります。群れでの狩りを基本的にメスが行うのは、これが理由の一つだと考える人もいます。

文・監修

今泉忠明いまいずみ ただあき

1944年動物学者の今泉吉典(よしのり)の二男として、東京都杉並区阿佐ヶ谷に生まれる。
父親、そしてその手伝いをする兄の影響を受けながら動物三昧の子供時代を過ごす。水生生物に興味を抱き、東京水産大学(現・東京海洋大学)に進学。卒業後、国立科学博物館所属の動物学者として働く父親の誘いを受け、特別研究生として哺乳類の生態調査に参加し、哺乳類の生態学、分類学を学ぶ。その後、文部省(現・文部科学省)の国際生物学事業計画(IBP)調査、日本列島総合調査、環境省のイリオモテヤマネコ生態調査などに参加。上野動物園動物解説員、(社)富士市自然動物園協会研究員、伊豆高原ねこの博物館館長、日本動物科学研究所所長などを歴任。主な著書に「誰も知らない動物の見方~動物行動学入門」(ナツメ社)、「巣の大研究」(PHP研究所)、「小さき生物たちの大いなる新技術」(ベスト新書)、「ボクの先生は動物たち」(ハッピーオウル社)、「動物たちのウンコロジー」(明治書院)、監修書に「世界の危険生物」(学研教育出版)、「なぜ?の図鑑」(学研教育出版)、「ざんねんないきもの事典」(高橋書店)ほか多数がある。70歳代半ばを過ぎた今も自然の中に積極的に出かけ、そこに棲む動物たちの現地調査を行っている。これまで自然と動物との関わりの中で得た貴重な体験を基に、子どもたちのためのフィールドワークをはじめとした体験型イベントを主催する「けもの塾」を2020年に設立。現在、日本各地にてフィールドワークや講演会を精力的に行っている。

ハローネイチャーのどうぶつたちの
大きさ比べ

大きさ比べの図
Hello Natureのライオンラインナップ

2002-2005

2002年-2005年に販売していました。

・鉛筆(HB/B/2B)
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