地球上で一番足が速い?
チーター
基本情報
分 類 | 哺乳綱・食肉目・ネコ科 |
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大きさ |
112cm~150cm、 尾の長さは60〜80cm |
重さ(体重) | 21~72 kg |
分 布 |
アフリカ大陸の東部から南西部のサバンナ、 イランの中部の砂漠に生息。かつてはアフリカから南西アジアの平原に広く分布。 |
寿 命 |
オスは約10年、 メスは14~15年 |
レッドリスト カテゴリー |
危急(VU) |
チーターの分布図
アフリカ大陸の東部から南西部のサバンナ、
イランの中部の砂漠に生息。
ハローネイチャーのどうぶつたちの
レッドリストカテゴリー
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DD データ不足 DATA DEFICIENT
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LC 低懸念 LEAST CONCERN
ハンドウイルカ
タテゴト
アザラシオジロジカ
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NT 準絶滅危惧 NEAR THREATENED
コウテイペンギン
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VU 危急 VULNERABLE
コアラ
チーター
ライオン
ホッキョク
グマ -
EN 危機 ENDANGERED
レッサーパンダ
ラッコ
アフリカゾウ
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CR 深刻な危機 CRITICALLY ENDANGERED
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EW 野生絶滅 EXTINCT IN THE WILD
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EX 絶滅 EXTINCT
レッドリストは、絶滅のおそれのある生物種リストです。
IUCN(国際自然保護連合)は、地球規模での生息状況等をもとに独自の基準で評価しています。
チーターの
とくちょう
01 体のとくちょう・習性・性格のはなし
地球上で一番足が速い?
チーター
チーターは主に草原や砂漠といった開けた場所に生息しています。他のネコ科動物のように木や背の高い草などに隠れて獲物を待ち伏せするのではなく、ある程度離れた場所から獲物を追いかけ、捕まえます。その時の最高速度は時速100kmを超えることもあり、チーターは地球上でもっとも速く走ることのできる陸上動物と言われています。頭は小さく丸く、脚は長く、体が流線形であることなど、その体は走ることに特化したつくりとなっています。さらに、チーターの爪は引っ込めることはできず、いつも出ています。この爪は、地面に突き刺さる「スパイク」の働きをし、チーターが速く走るのに役立っているのです。
02 誕生・子育て、家族のはなし
遊びながら狩りを学ぶ
チーターのそだてかた
チーターは通常3頭前後の子どもを産みます。子どもは生後4〜11日で目が開き、生後約2週間で歩き始めます。チーターの子どものうなじ、肩、背中には灰色のたてがみがありますが、これは敵からのカモフラージュになるとされます。お母さんは子どもを岩のかげや背の高い草むらに隠して、毎日狩りに出かけます。生後2か月になると子どもは隠れ家を出て、お母さんの後をついて回るようになります。その頃から母乳に加え、お母さんが狩ってきた獲物を食べ始め、生後4か月以降には完全に乳離れをします。子どもたちは家族と追いかけっこや、取っ組み合いをしたり、お母さんが持ってきてくれる小さい獲物で遊んだりすることで、狩りの練習をします。子どもたちは生後およそ20か月で、ひとり立ちします。
みんな知ってる?
どうぶつマメ知識
チーターは瞬間的に加速して、ものすごいスピードを出して走ることができますが、この狩りの方法はとても体力を使うので持久力はあまりありません。チーターは数百メートルしか全力で走ることができないため、獲物に逃げられてしまうこともかなり多いようです。
チーターは古代エジプトなどで狩猟のために飼われていたことが知られています。チーターはその持久力の無さから、逃げてしまったとしても、馬などで追いかければすぐに連れ戻すことができる点で、他の狩猟動物よりも古代エジプトの人たちには好まれていたと考えられています。
文・監修
今泉忠明いまいずみ ただあき
1944年動物学者の今泉吉典(よしのり)の二男として、東京都杉並区阿佐ヶ谷に生まれる。
父親、そしてその手伝いをする兄の影響を受けながら動物三昧の子供時代を過ごす。水生生物に興味を抱き、東京水産大学(現・東京海洋大学)に進学。卒業後、国立科学博物館所属の動物学者として働く父親の誘いを受け、特別研究生として哺乳類の生態調査に参加し、哺乳類の生態学、分類学を学ぶ。その後、文部省(現・文部科学省)の国際生物学事業計画(IBP)調査、日本列島総合調査、環境省のイリオモテヤマネコ生態調査などに参加。上野動物園動物解説員、(社)富士市自然動物園協会研究員、伊豆高原ねこの博物館館長、日本動物科学研究所所長などを歴任。主な著書に「誰も知らない動物の見方~動物行動学入門」(ナツメ社)、「巣の大研究」(PHP研究所)、「小さき生物たちの大いなる新技術」(ベスト新書)、「ボクの先生は動物たち」(ハッピーオウル社)、「動物たちのウンコロジー」(明治書院)、監修書に「世界の危険生物」(学研教育出版)、「なぜ?の図鑑」(学研教育出版)、「ざんねんないきもの事典」(高橋書店)ほか多数がある。70歳代半ばを過ぎた今も自然の中に積極的に出かけ、そこに棲む動物たちの現地調査を行っている。これまで自然と動物との関わりの中で得た貴重な体験を基に、子どもたちのためのフィールドワークをはじめとした体験型イベントを主催する「けもの塾」を2020年に設立。現在、日本各地にてフィールドワークや講演会を精力的に行っている。
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