株式会社トンボ鉛筆(本社・東京都北区、社長・小川晃弘)は、消しゴムでさらっと消える濃い鉛筆「ippo!(イッポ)きれいに消えるかきかたえんぴつ」(商品名)を学童向けに11月12日から全国の文具店と量販店文具売り場、他で順次発売します。2B、4B、6Bの濃い鉛筆で“さらっと消えてノートがきれい”(商品表示)を特徴とする点で業界初です。
子どもたちは2B、4Bなどの濃い鉛筆をつかっていますが(消費傾向次頁)、「なんども消して書くとノートがきたなくなる」という声が保護者などから寄せられていました。
本製品は2B、4B、6Bの3硬度、軸色はブルー、ピンク、ナチュラルの3種=写真下=。希望小売価格は1ダース(箱入り)720円(税込792円)、2本パック(ナチュラルのみ)120円(税込132円)です。年間販売計画は数量で約170万本、金額で約1億円(小売価格)です。
本製品は書いた文字や図が消しゴムで消しやすい点が特徴です。
同じ硬度の本製品と従来の「かきかたえんぴつ」(当社製品)で書いた文字などをモノ消しゴムで消した場合の消字率(消える性能)は、
2Bの消字率は本製品が5%優れる
4Bの消字率は本製品が10%優れる
6Bの消字率は本製品が15%優れる
以上の結果※で、硬度が濃くなるほど消字率が向上するため、ノートに黒ずみが残りにくくなりました。
※すべて当社「かきかたえんぴつ」比較。数値は消字率の差。試験法は特定の場所を当社モノ消しゴムPE-04Aでこすった(摩消した)結果。※消字率測定は日本産業規格S 6050 : 2002「消し能力(消字率) 消し能力の試験」に基づく当社試験によるもの。これは測定値であり、この値を保証するものではありません。
当社は消しやすい特性を「さら消え芯」のマーク=図下=で商品パッケージや販促物でアピールしていきます。「さら消え芯」は、消しゴムにしっかり吸着する特殊成分配合の芯を開発することで実現しました。
当社は小学生の多くが2B以上の鉛筆で学習していること、また、かきかた(書写)では4Bや6Bを使用し、頻繁に「書く、消す」を繰り返して書字する能力を高めていることから、「消す」特性を消しゴムのみに頼らず、鉛筆芯にも消えやすい特性を持たせることで、快適に学習がすすみ、また、ノートがくり返し使用できるよう「さら消え芯」を開発しました。
【参考資料】子どもたちは濃い鉛筆をつかっています
(児童の消費傾向/当社学童向け鉛筆出荷金額の構成比)