株式会社トンボ鉛筆(本社・東京都北区、代表取締役社長・小川晃弘)は、テープのりの新製品「ピットエアー」(商品名)を6月1日に全国の文具店、量販店等で発売します。本製品の特長は、①テープを引き出す力を半減させた、②分厚い封筒もしっかり封かんできる曲面接着力が強い、③静音設計でどこでも使える点で、テープのりの快適性と信頼性を格段に高めました。
本製品は、幅8.4㎜×長さ16m巻で希望小売価格は400円(税込価格432円)、つめ替えテープは300円(税込価格324円)です。発売から1年限定で5m巻のトライアル製品(3柄)希望小売価格180円(税込価格194円)を同時発売します。
本製品の年間販売計画は総計約120万個、金額で約3億4千万円(小売価格)です。
■最後まで驚くほど軽く引けるエアータッチシステム採用、テープのりで初。
本製品のテープのりを引き出す力は、使い始め(残量16m時)で当社従来品比60%軽く、使い終わり(残量2m時)で同40%軽くなりました。このテープ走行の軽さは他社の同種製品と比較しても最も軽量です。これまでテープの引き出しが重かった理由は、のり切れをよくするため、常に供給リールの回転に抵抗をかけ回転を重くしていたためです。
本製品はこの方法を抜本的に改め、テープ走行をコントロールする機構「エアータッチシステム」を採用。ヘッドが紙面に触れる力を利用して「テープ走行(ロック解除)」、ヘッドが紙面から離れると「テープ停止(ロック)」させてのり切れをよくしています。そのためテープを引き出す力を大幅に軽くスムーズにしました。本製品に採用したエアータッチシステムの構造は特許取得済みです。(エアータッチシステムにつき図解後述)
■新配合の「のり」を採用 分厚い封筒もしっかり封かんする曲面接着力を強化
本製品はノートにプリントを貼るなどの平面接着力※1と、分厚い内容物の封筒のベロ(フラップ)を貼って長時間保持する曲面接着力※2の双方にすぐれた新配合のり(特許出願中)を採用しました。曲面接着力は当社従来品比で約5倍、他社の同種製品と比較しても最強です。湾曲した紙の反発力に耐える曲面接着性を強化したのは業界初です。テープのりで封かんする信頼性を高めました。
さらに、新開発の網目状の「パワーネットテープ」を採用。強い粘着力と良好なのり切れを両立させました。
※1 平面接着力は紙にテープのりを塗布(転写)し、もう一枚の紙を貼り合わせ圧着し、貼り合わせた紙を剥す力を測定。
※2 曲面接着力は紙にテープのりを塗布(転写)し、もう一枚の紙を貼り合わせ圧着し、これを円柱に巻き付け、経過時間で、(紙の反発力によって)剥がれた距離を測定。
■図書館でも使える静音設計
従来のテープのりにあったカチカチという走行音を2分の1に低減しました(当社従来品比)。駆動する逆転防止機構等の部品にノイズを発しにくい機構を採用してこれを可能にしました(特許出願中)。図書館、教室、講演会等、静粛な場での貼る事務作業に適します。
【補足資料】 軽く引けてのり切れのよい「エアータッチシステム」とは
本製品のエアータッチシステムは、ヘッドを紙面に押し当てたり離したりする力を利用してテープ走行をコントロールする機構です。使用時は「走行」、未使用時は「停止」に切り替わります。
①紙面にヘッドがあたるわずかな力を応用して供給リールのロックを解除します。
②ヘッドを紙面から離すと供給リールはロックされテープ走行が停止、スパッとのり切れします(下右図)。
<ピットエアーのその他の特長>
■主な用途は・厚い内容物の封筒の封かん、・一般の各種封筒の封かん、・クラフト紙(厚地)封筒の封かん、・資料の切り貼り、・スクラップやクリッピング、・写真貼り、・ラッピング等に最適。
■テープ交換は簡単。ヘッドカバーを開け、ボタンをプッシュして本体ケースを開けてテープを交換するだけ。
■エアーフィットヘッドを採用、紙に追従するローラー式でムラなく滑らかにのりを塗布できる。
■ACID FREE:のり自体の酸化による変色や貼り合わせた部分の酸化による変色がしにくいよう配慮した素材を使用。
■エコマーク認定商品、グリーン購入法適合商品(本体のみ対象)
■外形サイズ 幅43×厚さ26×全長96mm
左から、16m巻・スタンダード、 数量限定5m巻・スタンダード/旅人柄/花園柄