株式会社トンボ鉛筆(本社・東京都北区、社長・小川晃弘)は、筆ペンタイプの水性染料カラーツインマーキングペン「ABT」(エービーティー/商品名)に新色12色を加え全108色に充実します。自作のハンドレタリング(モダンカリグラフィーと呼ばれる)やアートなどをSNSを通じてグローバルに交流する新しいアートブームに向けて発売します。
商品形態とセット品は次のとおりです。
1.「ABT単色」(108色) / 1本税別300円(税込324円)
2.「ABT12色ベーシック」/ 税別3,600円(税込3,888円)※
3.「ABT12色パステル」/ 価格同上※
4.「ABT12色ポートレイト」/ 価格同上※
5.「ABT24色ベーシック」/ 税別7,200円(税込7,776円)※
6.「ABT36色ベーシック」/ 税別10,800円(税込11,664円)※
※印のセットの内1本はカラーレスブレンダー(無色インク/グラデーションをつくる筆)
全種発売日は11月9日です。本製品の年間販売計画は21万本、6,300万円(小売価格)です。
■ABTのペンの特長
本製品は、伝統的な和筆と同じ筆芯と、0.8ミリの線が書ける細芯の2つのペン先を備えるツインマーキングペンです。
筆芯は型崩れしにくいナイロンファイバー芯で、穂先は長さ約12mmです。毛筆と同じくダイナミックな筆づかいや繊細な表現ができます。細芯は極細0.8ミリのラインが安定して引けるポリエステル芯で、ハイライトやエッジ感を利かせたい表現や文字書きなどに適します。キャップは共に通気性キャップです。
■ABTのインクとブレンダーの特長
新色12色(下記)を加え全108色の豊かなカラーバリエーションで表現を豊かにします。
インクは水性染料インクで色が画紙によくなじみます。水性染料インクはインク同士が混じり合う性質と、水に溶ける性質があることから、色を重ね塗りして独特の色表現をする=右イラスト、また「カラーレスブレンダー」(無色インク)でグラデーション効果も得られます=右ハンドレタリング。
本セット品には色をにじませる「カラーレスブレンダー」をセットし、表現の幅を広げました。
【新色12色】
Lemon lime,Alice blue,Jade green,Aqua,Bright blue,Tiki teal,Jet blue,Mauve,Pink punch,Opal,Warm gray 8,Cool gray 8
■SNSで脚光を浴びる筆ペンマーキング
ABTは1984年に発売、ベーシックなアートペンとして国内外の美術学生、設計者、デザイナーなどに定着していましたが、数年前から欧米を中心に販売が好調になっています。背景は、Instagram,Facebook,Twitter,Pinterestなどで誰でも参加できるソーシャルメディアが誕生、思い思いのハンドレタリングやイラスト作品を投稿して交流する新しいアートブームが興ったことです。こうしたインフルエンサーやオピニオンリーダーがカラー筆ペンを推奨していることでブームが起きています。SNSでのアートブームに触発されて、従来の手書きによるグリーティングカードやノート、手帳なども改めて人気を呼んでいます。
デジタルとアナログが融合することで過去に例のないスピードでハンドレタリングやアートを楽しむブームが拡大しており、国内にも同様のブームが訪れつつあることから、当社はABTの充実を図りました。
(ハンドレタリングやアートが投稿される代表的ソーシャルメディア)
ARCH DAYS(国内) https://archdays.com/party
Better Letters(ヨーロッパ) https://betterletters.co/
Little miss rose(アメリカ) https://littlemissrose.com/
前列左から「ABT 12色ベーシック」「ABT 12色パステル」「ABT 12色ポートレイト」
後列左から「ABT 24色ベーシック」「ABT 36色ベーシック」
■単色(全108色)
本製品は世界共通商品であるため,色の表示は体系的につけられたナンバー表示にしています。
色番号の右は、色のイメージの由来を伝える補足的な慣用色名です。
新色12色とカラーレスブレンダー(AB-TN00)を加えて本製品は全108色になります。
■多色セット
いずれのセットにも「カラーレスブレンダー(AB-TN00)」が1本セットされています。
ABTによるモダンカリグラフィーやアートなどの例