株式会社トンボ鉛筆(社長・小川晃弘、本社・東京都北区)が、日本の形をテーマに「ZOOM/ズーム」ブランドから昨年11月に発売した水性ボールペン「ZOOM韻(いん)箸(はし)」と同「ZOOM韻 砂紋(さもん)」は、2018年「reddot design award(レッドドット・デザイン賞)」※を受賞しました。
当社の同賞受賞は9回目を数えます。国際デザイン賞において日本固有の造形と感性をテーマにした製品が評価されたこのたびの受賞を意義深く受け止めています。
受賞した「ZOOM韻 箸」は、日本の箸をモチーフにしたボールペン。キャップ頭部が角で尾端に向かって丸になる日本箸の造形と、箸帯を思わせる金箔とプラチナ箔の金沢箔が特長です。
同時に受賞した「ZOOM韻 砂紋」は、庭園様式・枯山水における砂紋をモチーフにしたボールペン。アルミ削り出しによる幾何学的な文様を砂紋に見立てました。ペンでは稀有な直立する鼓型の形状が特長です。
デザイナーは共に、当社プロダクトプランニング部クリエイティブデザイングループ特命アートディレクター 形見和則(かたみ・かずのり)です。
主催者によりますと2018年は59カ国から6,300点を超える応募がありました。
※「red dot design award」とは、ドイツのDesign Zentrum Nordrhein Westfalen(ノルトライン・ヴェストファーレン・デザインセンター)が主催する国際的なデザイン賞。2年以内に商品化された製品が、革新性、機能性、人間工学、エコロジー、などの基準で審査され、受賞作品が決定します。
主催者URL reddot design award : http://en.red-dot.org/
ZOOM韻 箸 http://www.tombow.com/sp/zoom/products/hashi/
軸色 : 黄金(こがね)/白金(しろかね)
価格 : 15,000円(税別)
reddot design award2018 Description
Design pen on a motif of chopsticks (Hashi). A unique artistic interpretation of Japanese culture and spirituality. Chopsticks are one of the important elements in the Japan food culture. The essence of chopsticks as a tool to symbolize the eloquence and subtlety of Japan; expressed in the accent of the line and the Kanazawa foil; gradually changing from square to round. Graceful Kanazawa foil shines against a jet-black body; resulting in a beautiful production. 99 % of Japan’s gold foil is produced in Kanazawa, Ishikawa Prefecture. Craftsmen hammer until the ultra-thin foil is only 1/10,000mm thick. Great skill and experience is required.
「箸」をモチーフに、日本の文化や精神性を独自の解釈で造形表現したデザインペン。箸は日本の食文化を構成する重要な要素の1つです。日本の繊細さと巧みさを象徴する道具である箸のエッセンスを、四角から丸へ緩やかに変化するラインと金沢箔のアクセントで表現しました。漆黒に映える優美な金沢箔が手元を美しく演出します。日本の金箔の99%は石川県金沢市で生産されています。職人が打ち延ばす箔の厚みはわずか10,000分の1ミリの超極薄。熟練の技と経験が要求されます。
ZOOM韻 砂紋 http://www.tombow.com/sp/zoom/products/samon/
軸色 : 白鼠(しろねず)/藍鼠(あいねず)
価格 : 10,000円(税別)
reddot design award2018 Description
Design pen on a motif of dry landscape. A unique artistic interpretation of Japanese culture and spirituality. A dry landscape, a garden style that represents this landscape with stone and sand. Interpretation is left to the viewer and there is depth where the change in seasons and mind are of like manner. The undulation pattern is called samon; mainly expressed by the water flow. The uneven surface for a feeling of Japanese-style beauty; the appearance of independence is dressed in dignified tranquility. The surface irregularities are created by carefully cutting aluminum. This precise processing creates architectural style beauty.
「枯山水」をモチーフに、日本の文化や精神性を独自の解釈で造形表現したデザインペン。枯山水は石や砂などにより山水を表す庭園様式。その解釈は見る人に委ねられ、四季や心のあり様で変わるところに奥深さがあります。うねり模様は砂紋と呼ばれ、主に水の流れを表現しています。規則正しい表面の凹凸形状が日本の様式美を感じさせ、自立する佇まいは凛とした静寂さをまといます。表面の凹凸はアルミを一筋一筋丁寧に切削して作られています。その精緻な加工は構築的な様式美を生み出しています。