のりの雑学
のりは何故つく?
のりは化学的な作用と機械的作用で紙に結合し、のり自身も固まって丈夫な膜となり、紙と紙を結合させます。化学的作用は、紙の成分であるセルロース中の水酸基(-OH 基)とのりの持つ水酸基が水素結合することにより働きます。
機械的作用は、のりが紙の内部に入り込んで固まり、あたかも紙の内部にイカリを下ろした構造となって結合します。二つの作用がありますが、紙とのりの結合は、化学的作用が主で、機械的作用は補助的なものであるとされています。
これらのことから、のりの条件として紙の表面に染み込んだり凹部を埋める必要から、液状であること、紙のセルロースと化学的に結合すること、固まって丈夫な構造になることが必要です。
のりの主原料であるでんぷん・ポリビニールアルコール・ポリビニルピロリドン等がこの化学作用を持っています。