トンボ鉛筆100年史 page 73/98

トンボ鉛筆100年史

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トンボ鉛筆100年史

DVD「トンボが飛び立つ日」長率が見込まれる商品を選び出し、45品目とする。1995年の段階でこの主要製品45品目の売上高に占める構成比は45%だったが、これに対して、10年を経た2006年には90%に達した。経営資源の“選択と集中”が図られ、収益が向上し、財務体質も健全化した。リーマン・ショック後は、トンボ鉛筆も大幅な減収・減益を余儀なくされたが、「新製品開発強化」「ブランド構築」「企業インフラ強化」を柱に愚直に事業計画を実行した。元日のサプライズ2006年1月1日、「トンボが飛び立つ日」というタイトルの青空色のDVDが晃弘社長から全従業員の自宅へ届いた。社長からの年賀状だった。2004年にスタートした「トンボの使命」「私たちの姿勢」を問い直す社員全員参加によるプロジェクトが、「TVCM」という形をもって表現され、まず社員へ発信されたのだった。「トンボが飛び立つ日」文房具が好きでたまらない。トンボという会社は、そんな人間の集まりだと、私は思っています。だからこそ私たちは、鉛筆や消しゴムやボールペンの品質をここまで向上させ、修正テープやスティックのりを他社にさきがけ世に送り出し、それになにより、1世紀近くもの長い歳月を生き抜くことができた。そう思うのです。開発型メーカーになろう。私は3年前、みなさんにそう呼びかけました。実用品としてすぐれた文房具だけでなく、これからは、見て美しいモノ、さわって楽しいモノ、持つだけで人をときめかせるモノなど、独創性にあふれた文房具を作りたい。私たちの技術をいかせるものであれば、文房具の枠を超え、知らない世界へもどんどん飛び立っていきたい。(以下略)(DVD「トンボが飛び立つ日」より)PFitZOOM 10173トンボ鉛筆100年史