トンボ鉛筆100年史 page 44/98
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トンボ鉛筆100年史
第3章栄光と挫折奇跡の転換点1967?19681967[昭和42]4鉛筆型オリーブグリーン軸0.5ミリノック式シャープペンシル「H300K」発売6自動車保有台数1000万台を突破7欧州共同体(EC)発足8公害対策基本法公布施行9創立55周年記念式典をホテルニューオータニで開催創立55周年を記念し、最高級鉛筆「MONO100」を発売最高級鉛筆「MONO100」1ダースのサービス品として新素材消しゴム「MONO消しゴム」を開発「HOMO会」を「MONO会」に改称、全国統一組織「全国モノ会連合会」結成世界初の白板用サインペン「ビニールカラーT-40-VC」発売(翌68年発売の「プロジェクターペン」へ発展)10透明軸鉛筆型ボールペン「BC-30R」発売、大ヒット―テレビ受信契約数が2000万を突破、普及率約83%1968[昭和43]4ボールペン不良問題発生5サインペンの改良品「デルポイントペン50SPD」発売消費者保護基本法公布施行大塚食品工業、初のレトルト食品「ボンカレー」発売6安全な水性インクマーカー「ロケッタン」発売小笠原諸島返還、東京都に編入騒音規制法・大気汚染防止法公布(12月施行)7郵便番号制度実施9細書きサインペン「油性F-1」発売10川端康成、ノーベル文学賞受賞決定11本店を東京都北区豊島(現本社所在地)に移転12東京・府中市で3億円強奪事件発生―世界初のオーバーヘッドプロジェクター(OHP)用「プロジェクターペン」発売―GNP、世界第2位―『少年ジャンプ』『ビッグコミック』創刊創立55周年記念「MONO100」発売1967(昭和42)年9月、創立55周年を記念して、最高級鉛筆「MONO100」を発売する。「MONO」が「1ミリ立方に80億個の粒子を持つ」をキャッチフレーズにしたのに対し、「MONO100」の粒子の細かさは、「1ミリ立方に100億個」のレベルにまで高められた。原材料の徹底的な微粉化と精選により書き味はさらになめらかに、芯もより強く、筆記線はいっそう濃くなった。製品、パッケージともに、河野鷹思氏による斬新かつ高級感あふれるデザインにしている。「MONO100」の価格は1本100円、1ダース1200円と、三菱鉛筆の「ハイ・ユニ」と肩を並べたのであった。三菱鉛筆とトンボ鉛筆は、よきライバルとして、鉛筆の性能向上を競い合ってきた。1952年、当社が画期的な最高級鉛筆「HOMO」を発表し、当時としては常識破りの1本30円という高価格帯市場を開拓するや、三菱鉛筆も6年後の1958年に1本50円の「ユニ」を発売する。これに対して、1963年、当社は1本60円の「MONO」を完成させ、世に問うたのである。1966年、三菱鉛筆から、今度は一気に1本100円の「ハイ・ユMONO100MONO100ディスプレイMONO100サービス品のMONO消しゴム44