トンボ鉛筆100年史 page 34/98

トンボ鉛筆100年史

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トンボ鉛筆100年史

第2章戦後復興と事業多角化1955?1957トンボ・ユニオンズスタルヒンと常務時代の小川浩平1955[昭和30]2NHK、テレビでの衆議院議員総選挙開票速報を初めて実施3プロ野球チーム、トンボ・ユニオンズのスポンサーに平凡社『世界大百科事典』刊行スタート4王子工場、色芯JIS認定工場となる5岩波書店『広辞苑』刊行8東京通信工業(現ソニー)、初のトランジスタラジオを発売森永粉ミルク(砒素中毒)事件発生9日本、GATT(関税および貿易に関する一般協定)に加盟12王子工場、品質管理優良工場として「工業技術院長賞」を受賞小川春之助社長、紺綬褒章受章―紙巻きワックス芯を開発、「マーキンググラフ2287」として発売―家庭電化ブーム―神武景気始まる1956[昭和31]1小川春之助社長、東京鉛筆工業協同組合理事長に就任2『週刊新潮』創刊、週刊誌ブーム5日ソ漁業条約調印(12月発効)7「経済白書」、「もはや戦後ではない」と宣言9文部省が初の全国学力調査を実施11南極予備観測隊の観測船「宗谷」出航12国連総会、日本の国際連合加盟を全会一致で可決最後の集団引き揚げ船「興安丸」がソ連から舞鶴に帰港1957[昭和32]2小川春之助死去小川八郎社長就任6国際収支改善緊急対策発表、緊縮でなべ底不況へ10ソ連、世界最初の人工衛星スプートニク打ち上げ成功(宇宙時代の幕開け)12日ソ通商条約調印100円硬貨発行―デザインの近代化始まる(河野鷹思氏を迎え、コーポレートロゴタイプを定める)―小売店を組織化した全国統一販売組織「HOMO会」発足―初のシャープペンシル「HOMOホルダー」発売、1本200円―東京都荒川区西日暮里に鉛筆会館完成トンボ・ユニオンズ1955(昭和30)年、大映の名物社長、永田雅一氏の橋渡しで、球団「高橋ユニオンズ」の年間スポンサーとなり、「トンボ・ユニオンズ」が誕生する。プロ野球は多くのファンを持つ国民的スポーツであり、トンボ鉛筆は、1948年、実業団野球チームを結成し、球界で名を馳せていた。「高橋ユニオンズ」のオーナーである高橋龍太郎氏は、戦前、大日本麦酒の社長を務め、ビールを日本に根づかせた人物だが、プロ野球の振興にも熱心で、私財を投じて高橋ユニオンズを結成した。日本商工会議所の会頭を務め、春之助とは旧知の仲でもあったことなどから、1年間のスポンサー契約を結ぶことになったのだった。このシーズン中、ロシア生まれのスタルヒン投手がプロ野球史上初(当時)の通算300勝を達成するなど、「トンボ・ユニオンズ」は球界に話題を提供し、また、トンボ鉛筆の名を高め、社員の士気高揚にも貢献した。総合筆記具メーカーへ1956年に発表された「経済白書──日本経済の成長と近代化」は、結びの言葉で「もはや戦後ではない」と、戦後の復興第1号シャープペンシル「HOMOホルダー」平型芯と平型芯ホルダー(製図セット)34